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蔵前陵苑

先日、初めて自動搬送式タイプの納骨堂を見学させていただいたのでレポートします。

(札幌にはまだ首都圏で主流になっている自動搬送式タイプの納骨堂はないんです。)


蔵前陵苑を選んだ理由は、近くに予定があったことと、昨年完成したばかりの新しい納骨堂であることです。

 

スマホのナビを頼りに歩いて行くと、ネットでも見ていた建物をすぐに見つけることができました。大きな通りに面して比較的交通の便も良く各路線の駅からも徒歩圏内です。

 

施設内に入る前に建物の区画周りを一回りしました。お隣りにも寺院があり、裏手には蔵前陵苑の運営寺院である眞敬寺の外墓地と合葬墓も発見しました。

北海道札幌から行くと、こんなビルやマンションの間にある墓地に違和感ですが、こちらでは普通なのでしょう。

 

施設の入口にあったパンフレットをいただき一階受付に行きます。一階には駐車スペースもありましたが、ここはお参り客用ではなく、葬儀の時などの搬送車や僧侶の駐車スペースのようです。東京では駐車場がなくても経営許可が出るんです。

 

自動ドアから入ると正面に受付があります。

「見学させていただいても宜しいですか?」

「初めてのご見学ですか?お名前を聞きします。」

 

いきなり名前聞くんですね。

名刺を差し出し、目的と身分を明かしました。

管理職のような方に「写真とか撮らなければいいですよ。」と言われ、受付の女性の方に案内していただきました。

 

完成して間もない施設ですので、とても綺麗で立派です。

施設は、地下1階地上7階建てで、地下1階は永代供養墓と霊安室。最上階は住職の庫裡と説明の上、まずは5階の客殿に連れていかれました。

ここは法要の後の会食できる場所で、ちょうど法要が終わった後で会食されていました。

葬儀も法要もできる上に、会食できる場所もあることを説明受けた後に、遺骨を納める厨子の見本を見せていただきました。

厨子には、7寸骨壺で2体、専用の納骨袋で約8体納めることができます。厨子の前面には御影石で家名家紋の他に文字も彫刻できます。

この遺骨の入った厨子が自動搬送システムの中に安置されていて、お参りの際に運ばれてくるのです。

 

トイレも各階にあり、パウダールームや授乳室、着替えもできる部屋や喫煙室も備えている施設は都内では稀だということです。

 

次に6階の墓参室。

6階エントランスからはスカイツリーは間近に見えます。この展望はいいです。写メ撮っておきたくなりましたが、写真撮影は禁止されていたので止めておきました。

 

墓参スペースでは実際のお参りを再現させていただきました。

各ブースに分かれた墓参スペースでICカードをかざすと、御影石で作られた墓石に納骨されている厨子が運ばれてきて扉が開きます。まるで自身のお墓で参りするようにお参りすることになります。

 

墓参スペースには4~5名くらいの家族でお参りに来ても十分な広さがあり、椅子も用意されていました。

お墓にはプリザーブトフラワーが供えられていて、実際にはお花やお供えなど持ち寄ってお供えすることはできなく、線香も使えません。使えるのは抹香のみです。

運営している寺院は浄土真宗の寺院のですので、真宗のしきたりにのっているのでしょう。

 

実際にお参りの時には、遺骨が入ってる厨子が目の前に現れますが、中の遺骨は見れません。納骨堂ですが、共有の墓参スペースには墓石でできているため、そこはお墓と考えると遺骨には会えないのです。

 

生花を持ってくることができるのは、納骨時だけだそうです。

墓参スペースは共有ですので、花や供物は置いてはいけません。

その後、3階にもある墓参室、4階の法要室、2階の本堂など各フロア見学させていただきましたが、天井の高さも墓参スペースも圧迫感はなく、開放的で明るく、新しく綺麗です。

葬儀、法要、納骨、供養と全てのことが一か所でできます。

 

価格の中には、永代使用料、法名、家名彫刻代の他に、年5回の合同供養と後継者不在の場合には永代供養も含まれています。


蔵前陵苑

東京都台東区寿1-11-7

事業主体及び経営管理:満照山 眞敬寺(宗旨:浄土真宗 宗派:真宗大谷派)

経営許可番号:27台台健生環き第122号

販売総代理店:株式会社武蔵野御廟


自動搬送タイプの納骨堂は、墓参スペースもシステムも共有のものなので、一般的なお墓や納骨堂より比較的安価です。北海道から見ても安価な印象はありますので、東京価格ではさらにその印象は強いでしょう。

蔵前陵苑は、交通の便も良く、施設も新しく充実しています。(この点を盛んに強調していました。)

 

自動搬送タイプの納骨堂共通のデメリットとしては、墓参スペースは共有ですので、お参りの際に混雑時は待ち時間がある可能性があります。

そのうち、スマホでお参りの事前予約システムを導入するような納骨堂が現れそうですね。

納骨者やお参り状況などはシステム管理されているでしょうし、事前予約システム自体は既にありますので導入に際して障害も少ないと思います。

 

契約者にはICカードが2枚渡されます。このICカードを持っていない人がお参りする際には有料になるとのことです。

この点です。以前から気になっていて行くことがあったら是非お聞きしてみたいと思っていたことは。

契約者はICカードがあればいつでもお参りできます。そのICカードがない身内や友人などはどうやってお参りに行くのか気になっていました。

故人名を伝えると誰でもお参りできるなら、ICカードの意味がなくなります。ICカードを持っていない人は、持っている人と一緒にお参りに行かなくてはなりません。

なかには、故人とは親しかったが、遺族とは親しくないため、こっそりお参りに行きたい友人だっているでしょう。

 

札幌市内には、納骨壇が並ぶ部屋に入るためには、指紋認証しなければならない納骨堂があります。

ICカードと同様に自由なお参り環境がないような気がします。

 

一般の霊園や納骨堂の場合は、お墓や納骨壇の場所が分からなくても故人名を伝えると事務所で場所を教えていただけます。仮に遺族には存在を知られていない愛人だってお参りに行けます。反対に指紋認証があると、遺族に存在を知られており、お参りに来て欲しくない人を拒むことは可能になりますね。


さて、札幌にもこういった自動搬送式納骨堂ができるでしょうか?

噂はありますが、平成30年3月現在では未だありません。

土地が少ない首都圏に比べ、札幌では納骨堂を建設できる土地の確保が容易なのかもしれませんが、札幌市内中心部に今後建設される可能性はあるでしょう。

 

通常お墓の場合は、一旦納骨した遺骨を見ることはできません。だが、納骨壇の場合は、遺骨は骨壺もしくは骨箱のまま納められていますので、納骨室を開けると遺骨に会うことができます。

実際に納骨堂では、お参りの際に納骨室を開けてお参りしている光景が見られます。

 

お墓も納骨壇も、遺骨がここにあるから、この場所に故人が眠っているという感覚を抱きます。納骨堂で納骨室を開けてお参りする方は、骨箱を目の当たりにすることで故人に会えると想えるのでしょう。

お墓の場合、お参りの度に墓石を丁寧に拭きあげている光景を目にしたことがあります。まるで、墓石自体が故人そのものであるかのように。

 

自動搬送式タイプでも遺骨が目に見える形で現れるともっといいのではと感じました。


最後になりましたが、蔵前陵苑でご案内していただいた方のお名前を聞きそびれたのですが、ご案内ご説明していただきありがとうございました。


ちなみにこんなとこもあります。