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エンディングノートなんていらない!?


終活に必要性として終活の第一歩はエンディングノート!エンディングノートに自身の棚卸しと葬儀など亡くなった後の希望を書いておこう!とどの終活団体も言います。

 

もちろん、エンディングノートの必要性は分かります。それは、自身の資産や保険のこと、亡くなった後の希望などをきとんと書き上げた場合です。

実際、どれだけの人がエンディングノートを書き上げているのでしょう?

楽天リサーチの調査結果によると、エンディングノートの認知度は82.8%あるのに対し、用意していない人は86.0%。ほとんどの人が知っているが用意していないわけです。

 

いくら終活団体などがエンディングノートの必要性を説いても、書くことができないエンディングノートなんていらないのではないだろうか。書いてあったにせよ、自身の想いだけを書いたもので実効性が低い内容であるなら意味をなすことはありません。


エンディングノートの内容として、自分史や交友関係、葬儀のときに知らせて欲しい人、銀行口座や保険、インターネットを利用している場合はおIDやパスワード。

これらは、亡くなった後に遺族が必要な情報として是非書き留めておいた方がいいものです。

また、認知症になった場合や重篤な病気の告知、延命治療について本人の希望を伝えておくことも大事です。

 

例えば、亡くなった後の葬儀や納骨の希望などはどうだろう。

エンディングノートには遺言書と違い法的効力はありません。単に本人の想いや希望を記してるだけです。遺族が、本人の希望に沿って行うかは分からないです。

仮に、エンディングノートの葬儀の欄に、「葬儀は家族葬で」と書いてあったとします。

これだけを見た遺族は、どうするでしょう。

家族葬は分かったけど、どこの葬儀社に頼めばいいの?会員や積み立てしてるところはないの?

と疑問点ばかり浮かんでくるでしょう。

葬儀社に対して、「家族葬でお願いいます」というのは、不動産屋に漠然と「家売ってください」と言っていると同じです。家といっても、場所や間取りなど希望条件があるでしょう。葬儀社に「家族葬で」と言っても打ち合わせ内容によってピンキリな見積金額が出されるでしょう。親族に知らせてエンディングノートに記入のあった友人関係に知らせて...これって既に家族葬ではなくなっています。

 

「葬儀は無宗教で」とあっても、遺骨を実家のお墓に納める予定で実家がお寺と付き合いがあり、お墓がそこのお寺にあったなら、そのお寺に葬儀も依頼しなければなりません。

 

つまり、基礎知識がない人が自分の自由気ままにエンディングノートを書いても、それは用を足さないわけです。そんなエンディングノートなんていらないと言わざるを得ないです。


全国石製品協同組合が実施した「終活に関するアンケート」によると、「専門家に一番相談したい“終活”は何ですか?」という問いに対して、「エンディングノートをまとめる」が38.9%で最多、次いで「自分の荷物を片付けておく」が25.6%。また、実際に“終活”を行っている人に「専門家に一番相談したい“終活”は何ですか?」と尋ねたところ、「お墓の準備をしておく」が27%、「エンディングノートをまとめる」が21.6%に上る。

このアンケート結果から、専門家に相談したいことの割合は「エンディングノートの書き方」が最多であり、実際に終活をやっている人でも、「エンディングノートをまとめる」が2割以上いるということは、エンディングノートを書けないでいる人も多いということです。

 

エンディングノートは専門家に相談して一緒に書いていくか、専門家に見てもらい、このままではどういうリスクがあるのかをチェックしてもらう「終活のリスクコンサルティング」が必要なのです。

エンディングノートに記入すべき項目

  • 銀行口座
  • クレジットカード
  • 株式
  • 不動産
  • 借入金
  • 加入保険(保険証券も一緒にしておくべき)
  • 年金
  • 告知
  • ペット
  • パソコンやスマホの処分方法
  • ホームページやSNSのIDとパスワード
  • もしものとき知らせて欲しい人

ここまでは、自身の意志で書くべきまたは書ける事柄です。

 

家族と話し合って記入すべき項目

  • 延命治療
  • 臓器提供
  • 介護
  • 認知症になったら

 家族と話し合って専門家に相談すべき項目

  • 葬儀社(会員もしくは積み立てしている葬儀社はあるのか?)
  • 葬儀の形式(一般葬 or 家族葬 or 直葬)
  • 知人友人に知らせるか?会葬者を呼ぶのか?
  • 葬儀はどこで行うか?(自宅 or 葬儀斎場)
  • 安置場所(自宅?葬儀斎場?)
  • 宗旨宗派(無宗教にするか?宗旨宗派はどうするか?菩提寺はあるか?)※菩提寺という意識はなくとも、お寺さんがお参りに来ているかお寺にお墓や納骨堂があるなら菩提寺になります。
  • 戒名法名はどうするか?院号は?
  • 納骨先(お墓や納骨堂があるか?)先祖のお墓納骨堂?永代供養墓?散骨?

どんなに家族と話し合って書き上げたエンディングノートであっても、家族がその通り実行するかは分からない。本人は極身内だけの家族葬を希望していても、家族が故人のことを想って盛大な葬儀にしたいと考えることだってあります。また、散骨を希望されていた方の遺族が、手を合わせる場所が欲しいという理由から遺骨の一部を故人の希望通り散骨し、残りを納骨堂に納めるケースもあります。結局は遺った人に任せるしかないわけです。

だが、家族で話し合うことは無意味ではありません。終活におけるリスク管理は遺族にとってのリスク管理でもあるからです。

 

エンディングノートの必要性を問うとするなら、エンディングノートは一人で書くものではなく、家族で話し合うことに意味があり、エンディングにあたり、どんなことを決めておかなくてはならないかを知るためのツールとしてエンディングノートが必要なのです。

 

どんなに自分自身の希望を記入していても、亡くなってから本人は何もできません。あとは遺族に委ねるしかないのです。

それでもエンディングノートを書きたい人は